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いろんな所でアルバイトさせていただいた。
工場、市場、現場、喫茶店、割烹、蕎麦屋
毎日が楽しかった。ちゃんと給料をもらえて幸せだった。
そして一番はごはんがついているアルバイトだった
最低限度住む所があれば・・生きていけるそう感じていた
特に今はレギュラーで働いてるレストランは住み込みで
まかない付き・・天国だった
あんな手紙書かなかったらよかった。少し後悔した
ホテルのトップより今の生活を続ける方が・・そう思ようにもなった
いつかあのホテルのてっぺんの人間になりたい・・
もうどうでもよいと思った。こいつらに会うまでは・・
アルバイトのお給料で
施設の子供を集めて・・服や文房具、ごはんを
ご馳走した・・
「お兄ちゃん」「美味しい」「お兄ちゃんの料理は世界一や~」
「そうか・・貞子・・ありがとう」
「そうそう、貞子・・お前、毎日服着替えてるか??」
「お兄ちゃん、そればっか」「会えば、言う」
「ちゃんとカラフルな服着て、毎日違うってわかるようにしてるから~」
「そっか~・・もしお金なかったら・・俺に言うやぞ・・」
「おい、銀・・お前。服汚いんとちゃうか~」「着替えれよ~」
「もうお兄ちゃんそればっか??」「ごめん、ごめん、」
「文房具とか、カバンとかほしかったら言えよ~」
「お腹空いてないか??」
「今、食べたばかりだよ~」
「そっか~ゴメン、ゴメン」
「ねぇ~お兄ちゃんの夢って何??」
「なんでや~「そうやなぁ~お前ら夢食べていきてるもんなぁ~」
「そうやなぁ=お兄ちゃんの夢は・・コックさんになる事」
ほら・・この写真見てみ~ここの一番高い所のレストランで
一番偉い人になる事・・
「お兄ちゃんの料理だったらすぐだね!!」
「おい貞子・・なに、勝兄ちゃん」
「俺ら貧乏人が・・あんなホテルのコックになれるわけないわ~」
「なんで~関係ないやん=貧乏と・・」
「すごい高い学校行って・・それでコネがないとなれないんだって」
「おいおい勝!!お前詳しいなぁ~すごいなぁ~」
「俺も知らなかった・・ハハハハハ」
「で・・勝・・コイってなんや??」
勝「コネや・・もうコネもしらんのかいな・・」
「知らん・・」
「コネないけどでもなる!!勝もよく聞けよ!!」
「金持ちも貧乏も関係ないんや~」
「おまえらわからんけど・・社会ってのは平等なんや~」
「まじめに頑張ったもんは夢を叶える事ができる」
「ねぇねぇ~貞子でも叶うの??」
「当たり前やんか~貞子・・みんな社会では平等やねん・」
「おれが見したるから・・なっ!!」
貞子「お兄ちゃんがいつかホテルのトップになる事が私たちの夢や~」
「ありがとう~ほんまありがとう~」
「この子らのためにもトップならなぁ~な」
そう心で思った
「で・・貞子、相談ってなんや~」
貞子「こないだ施設を見学に来た人にガム1枚もろたん」
「花ちゃんと半分づしたら・・」「花ちゃん・・見つかって、10人くらいに
口あけさせられて・・ガムとられたん~」「私がガムあげへんかったら・・」
「花ちゃん4才やのに・・みんなでガム口からとられて・・みんな取り合いや~」
「そのパターンね=」
よく施設の子にかわいいとか言ってガムやらジュースやらあげる大人がいる
見えないところで実際子供同士でとりあって・・なぐりあって・・噛んでるガムでも取り合う
それが現実の話である風景です。施設の先生も知らない世界です。
「勝!!どうしたらええと思う~」「ガム20等分する方法は??」
勝「それは、どうしょうもないわ・・バレへんように食べな・・」
「それは無理やろ~」
やま「なぁ~貞子もし今度そんな場面になったら・・農家のおばちゃんにそのガムあげるんや=」
「えっなんで・・」
「ほんでな・・なんか手伝うきっかけにするねん。草むしりでも何でも」
「いきなり手伝ったら、泥棒と間違えられるやろ~だからガムあげて手伝うねん」
そういうのんレスクっていうねん。」「レスク??」
勝「もしかして・・リスクちゃうん~」
「まぁええやん。ガムあげたりしたら・・仲良くなぅって手伝うやん~
「ほんならおおばちゃんがスイカもっていき・・ってなるねん」
「それを20等分でもなんでもしたらえんねん。」
「くれへんかもしれへん。けど農業も勉強やし・・人を見る目もやしなえるねん」
勝「確かに・・お兄ちゃんおる時・・野菜やらスイカやらいっぱいもらってたわ~」
そうしたら・・みんなそうするやろ・・そしたら仲良くなるやん・・口の中のガム取り合ってかむような事なくなるねん・」
みんなで手伝えば・・農家も楽になるし・・」「俺らも豊になる」
みんな喜ぶねん。わんわんやねん~はははっは
勝「絶対ウィンウィンやわ~」
「お前らな~お兄ちゃんの言葉憶えとけよ~
「世の中の必要な物は全部・・この頭の中にあるねん」
「書道したいけど・・道具がない!!」
「だからできひん!!」「みんなそう考えるんねん・・」
お兄ちゃんは・・土で練習した・・
ほんでいつも・・玄関に張り出された~知ってるやろ~
ない物を求めるんじゃなくて・・持ってる物を考えるねん」
「ないない・・嘆くより・・あるものでやっていた方が先にすすむねん」
「人が、持ってるとか羨ましいと思う前に自分は何を持ってるか?考えるねん」
お兄ちゃんは小学生、中学生と学校生活はなかった・・
けど・・人生のゴールはもっともっと先にあるねん~
社会ってええで~ほんまに・・頑張ったら評価される
だから夢は叶うねん~な
心の中で 「夢かぁ=・・ふう~ほんまは夢とかええんねん・・疲れたし・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな思いを握りしめて調理学校へ行くための
お金を稼ぐため・・あるカフェレストランで働いてました~
「ここは天国や~社会はほんま親切やわ~」そう思った
朝6時の出勤して準備して・・終わるのが夜中12時
新聞配達と違って休みが週1回ある
チーフが8時に来る予定だがいつも来ない・・
10時まで・・やま一人で切り盛りした・・それが楽しかった。
常連様のお客様には・・これ・・山スペシャル・・食べて・・
サンドイッチの中身・・エビフライそれをフライパンで卵つけて焼いたん~
「どう。美味しい??」
「俺・・毎日山ちゃんのスペシャル楽しみにしてるねん~」
「これ1000円」
やま「ええんの1000円ももうて・・」
「明日も来るわ~」
売り上げアップや=
今は本質を目指すんやない。このお店はこのお店のやり方がある。
そして10時にチーフと近藤ちゃんが出勤
ねぇ~ねぇ~来た。また来た・・
チーフ・・あのおっさんか・・
その視線の先には・・むらさきのスーツのいかついおっさん
だった・・むらさきのスーツのいかついおっさんは・・
言葉は一言もしゃべらない・・指でメニューさすだけで
いつも偉そう=で眼光がするどすぎて・・誰もが怖がった
いつも黒い外車と運転手がいて運転手もいかつかった。
間違いなく・・怖い仕事の人やで・・山ちゃんも気つけや・・
「はい。」「お店に迷惑かけへんかったらいいけど・・」
その朝・・チーフのいない時間にそのそのムラサキのスーツのいかついおっさんが来た。
そして::いつもの席に座った
ただ・・メニューを少し見た・・いつも新聞を見るのに
やまが注文を聞きに来ると・・コーヒーを指さした・・
やま「はい、かしこまりました」
そのまま厨房に入ると・・ピラフを作りだした・・そして
そのムラサキのスーツのいかついおっさんにそのピラフをだした。
そのムサキのスーツのいかついおっさんは・・やまをにらみつけた・・
無言のままにらみつけた・・そして食べだした・・
「ふぅ・・食べてくれた・・よかった。」
そして食べ終わりいつものコーヒーをだした。
「どうです?やまスペシャルピラフ?」「このピラフには・・豚と・・」
無言だった。そして・・テーブルに1万円おいて出て行った
いっ一万円??あかんやん~えっっうううううううう
待って!!
それも無視して運転手がドアを開け・・乗っていった。
1万円・・どうしょう~もしかして・・殺されるんちゃんやろうな~
いらんことせんかったら・・よかった。
その事をチーフに話すと・・
めちゃ怒られた・・けど・・
メニューみたもんな・・腹へってる感じ~やったんけどな・・
それから1ヵ月ほどたった・・そのムラサキのスーツのいかついおっさんは来なかった
やま「俺がいらんことしたからかなぁ・・」「俺を嫌いになぅってもこの店は好きでいてほしいなぁ・・」
その時・・今日は運転手とそのムラサキのスーツのいかついおっさんはきた。
そして運転手が「コーヒー2つ」と・・そして・・やまに近づいてきた。
「殺される~」心でつぶやいた・
そしたら・・名刺を差し出した。
そして・・「あの方がなんでピラフだした?」か聞いてます。
やま「お腹空いてると思って・・」
「なぜそう思いました??」
やま「メニュー見たから・・」
運転手はそうですか~とそしてムラサキのスーツのいかついおっさんにささやいた
やっぱり殺される・・俺の人生これからやのに・・・
そして・・運転手がまた来て・・「名刺みました?」
やま「あ~見てへん」「う~ん」ええっうううううううううううう」
そこには・・超高級ホテルエスホテル総料理長・・渡辺龍三と書いてあった。
えっ殺し屋でなくて・・
その運転手は「ウチの親方は言葉が話せないんです」だから注文とかできなくて
あの時・・お腹すいていて・・それで嬉しかったと・・
やま「やまスペシャルピラフ美味しかったって」
運転手「いえいえ美味しいとは一切言っておりません」
ですがその感受性というか「気づく」という人に出会った事なく
よければ・・ウチのホテルの見習いで働きませんか?という話です。
親方はここのお店で貴方がよく夢はホテルで働く事とか言ってたのを聞いていて
今回のお話になります。フランス料理部門です。
チーフ「フレンチ・・もしかしてロアシェフの・・あのフランスミシュランの・・」
やま「ロア??フレンチ??何それ・・ミッシラン??」
意味がわからない
やま「住むとこあるのですか??」
「はい、ございます。寮で6人部屋にはなりますが・・」
やま「むかないは??」
運転手「むかない??」「あっまかないの事ですか??」
「食事付です。」
チーフの顔を見た・・
チーフがお願いします。こいつ・・いいやつだから・・お願いします
チーフはもう何十回も頭をさげ・・こいつこんな所で働く奴でないんです。
俺でもそんなことぐらいわかります。
やま「ええんですか??ほんまにええんですか??」
「俺・・学歴・・」
あなたの事も調べました。何も問題ございません。
是非・・エスホテルで頑張ってください!!
そういって・・帰っていった・・・
「やったぁ=」と小さく心の中で叫んだ~
チーフと近藤ちゃんは・・泣きながら・・・やったぁな~と叫んだ!!
ふと見れば・・お客様みんな喜んでいた・・
やま「フレンチって何??」
全員爆笑した
「そっか・・和食の本質的な料理がいいねんけど
とりあえずフレンチでてっぺんまでいってほんで日本料理勉強したらいいか~」
お客様「なぁ・・こいつもうフレンチでてっぺんになる気でおる」
「こんなアホおらんわ~そやけどなんかやまちゃんやったらできそうな気がするわ~」
「ほんまもんのアホや~」「もう応援するしかないやろ~」
やま「みんなありがとうございます。今の言葉でどんな辛い事あっても頑張れる・」
絶対にてっぺんにたって帰ってくるから~・・・
制作・・やま
編集・・やま
音楽・・やま
さてはてどうなるんでしょうか~
次回はいよいよホテル編です。16歳で・・調理学校も行かずフランス料理の世界へ
やま「な・・なんでこんな殴られるねん!!なんで怒られてるん!!」
「わからんねん・・なんで・・もう無理やん!!こんなん職場ちゃんやん~
貞子、勝・・ごめん・・お兄ちゃん・・もう無理や~・・・うぉおおおおおおおおおおおおおおお
辞めるわ~続けられへん・・ 」