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今年も鱧のご予約がガンガン入ってまいりました~
季節到来ですね~
今の時期は走りハモと言って出だしのハモです。
まだ皮、骨が固くしゃぶしゃぶでもしっかり火を入れていただいた
方が美味しいです。
徳島産の泳ぎで仕入れておりますので
ハモを〆るのも私がやって骨切りも私がやっております。
この〆るがハモの味に大きく関係するのです。
魚全部そうなんですが・・この〆るが大事なんです。
まず水槽から(海)からでもあがった時にバタバタさせない事
が大切です。よくテレビとか活きがよいのを見せるために
バタバタさせてますが・・最悪です。
ハモはとくにそうです。
細長い魚はバタバタしやすいので・・
これで美味しい美味しくないは決まります。
どんなけよい産地であろうが・・どんなだけ
よい魚でも同じです。
バタバタしすぎたら・・もうダメなんです。
そして〆て血お抜くのですが・・
これが重要なんです。この工程までで
もう決まると言っても過言ではないと思います。
しかもほとんど料理屋では
この工程は魚屋さんがやっております。
アルバイトがやってる事が多いのも事実です。
だから信頼のおける魚屋さんと水槽が必要なんです。
天然の魚で水槽で泳がせるのも
数が少なく、クエ、ふぐ、おこぜ、ハモくらいではないでしょうか~
ウチでは魚はそれくらいしか泳がせません。
養殖は調理しませんので・・
後・・ハモ料理は・・ハモの落としが有名ですが
私はやはりハモの出汁に注目してほしいですね~
ハモの骨でとった出汁を・・この
繊細な旨みを楽しんでほしいです。
ハモ鍋コースご予約お待ちしております。
独り言ブログ
今日は山椒を焚きました~
この山椒の身のひげをとるのが大変なんですが・・
私の見習い時代は世の中はバブル絶頂です。
山椒の身のひげをとるのも段ボール1箱です。
しかもやっと終わったら・・その山椒の身の数を
数えなさい!!と何日も徹夜してやった事を懐かしく思うのですが
世の中はバブル・・踊りながら料理人やら皿回して料理する方
がもてはなされ・・よくお前みたいな料理人は地味なんだよ=
よくそんな地味な料理やってるななぁ~と言われました
山椒なんて炊いたやつ買えばよい時代なんです。
それから30年ほど経ちましたが・・
この料理の業界はさほど変わらないような気がします。
私みたいな地味な料理は畑とかやるようになり
相変らず・・地味と言われ・・
お話の上手な料理人がやはり人気のすごい料理人だと思います。
ウチのスタッフには・・とにかく地味でもなんでも
調理技術ですよ~と言ってます。
ただ今日話したのですが・・段ボール1箱何日も徹夜して
山椒のひげを取るという仕事をしたから・・
同じ作業を気の遠くなるまでやったから・・
この料理人という強い思いをもって生きていけるんです。
出張でも何でもどうどうと人の店で料理できるのです。
思いが料理にとって一番大切な事なんです。
楽しい和気あいあいは長く続きません。
でも山椒見てこの山椒は少し砂糖多く炊こうとか
この山椒はしぶいので水炊きする時ふきこぼそう
とかいろいろ考える事が楽しいんです。
で・・こういうのんやり切った満足感って
半端ないんです。
だって段ボール箱1箱一人でできるひと
100人に一人もいないもん!!
数を数える人は1000人に一人だと思う。
それでニヤリとしていればいいんです。
で・・絶対そんな山椒無駄にしないでしょ~
それが思いなんです。
すべての素材、料理にその思いがほしいのです。
地味な事いってますが・・なにか?
です。
ではでは