インフォメーション

2017-05-05 16:33:00

僕の修行時代の話です。何を学んだかと いえば、何でも楽しむ、小さな喜びを心から感謝する事。

 

そしてすべての事を受け入れた上で考える そしたら自分だけ辛いとか思わないじゃいかな~ 辛い人に読んでもらいたいです。

 

●仕事の意味● 1980年代日本が一番輝いてた時代、みんなバブルという 泡に酔いしれてた時代、

 

日本列島全体に甘~い シロップがかけられてたような、そんな夢の時代。す べて高い物が売れ、ブランド物に列を作り 1杯

 

何万の酒が売れ、車は外車、女は宝石、子供まで が大金をもってる。

 

一生懸命働かない事が美しく のら猫さえもネズミを食べなくなったそんな豊な時代 」」

 

ホテルラッテフイラ誰もが夢描くお城のようなホテル。そこ のフランス料理店ルッソロア ここで働けば将来は保障され、

 

技術を学ぶために年間 年間200万円の調理学校に行きフランス校でまた一年で400万そんな大枚はたいても働きたい若者が

 

何百人もおとずれる。 4月になると30人ほどの若者が入社し5月には、一人、も しくは一人もいない 日本列島にふりかかっ

 

た甘ーいシロップは、ここには存在しなかった。

 

ラッテフイラの地下ゴミ捨て場12月24日 「ね~あの子、まだ続いてるわね」「あんなけ殴られて」「ゴミ捨てて」「しかも

 

帰りは20階まで階段で上がって」 「それを4回繰り返すのよ」「なんの意味があるの、ただのいじめじゃないの」

 

「うちの子には、あんな思い絶対させない」 「そうよ親が悪いのっよ」 「それから、見て、最近よく見ない?」

 

「あの紫のスーツの人」 「見る見る、怖い顔してるわね、怖いから、近寄ったらだめよ」

 

「そうよ今日は、クリスマスイブよ」 「早く息子にプレゼントを」 「何買ったの?」 「う~ん17歳だから、バイク」「欲しいっていってたし」 「うちは、ハワイ旅行あげたの」 「高校生に?」「早くない~」「まぁ勉強ね」

 

「そう小遣い20マンで足りるかしら」 「あっ、もうすぐあの子泣きだすわね」 「いつものやつ始まるわね」 「さあ、帰りましょう」「イブなんだから」 

 

「もう、もう無理や、絶対無理や」「うっうん」「何で怒られてるかも解れへん」

 

 もう自分では、何が何なのかもわからなかった。

 

悔しいのか、悲しいのか 涙が止まらなかった、そして赤く腫れあがった顔に涙は容赦なく 痛みにかえた。

 

「何であの時、殺してでも止めてくれへんかったんや」「何であんな笑顔で送りだしたんや」「おまえら言っとたんあや」

 

「やまちゃんできる人やって」「だから俺」「うっううう」 「約束まもられへん」「でも」「ぐううううううううう」「うお

 

おおおおおおおおおおお」 「みんな元気か?」「俺もう帰りたいねん」「でもみんなと約束したやろ、だから・・・」 涙が

 

ボロボロとまらない 」俺「ゴミやねん」「職場で、ゴミって呼ばれてるねん」 「もうどう頑張っていいかもわかれへん」

 

「仕事立ってるだけやし」  「うぅぅううっっうううううう」「くそ」「負けへんで」「俺あの方笑顔にすんねん」「絶対負けへん」 くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

「すっきりしたわ」「さぁ今日も殴られにいこか~」 ゴミ捨て場での毎日の風景、そして20階まで、毎日 階段で上がる何

 

の意味があるとか、ないとか ゴミには、関係なかった。ただ、続けるいや生きる事 に必至なだけで楽しむ事、喜ぶの意味を

 

忘れて そう同じ年は、イブというイベントを楽しみ あったかい夜をすごしてるというのに ・・・

 

 16才の少年のついた呼び名は「ゴミ」

 

 「こいつ調理学校も行かずこのホテルで働いてるん~」

 

 「親方もこんなゴミ拾ってきて~」

 

  毎日20時間労働で・・ほぼ立ってるだけ・・

 

  みんな通りすがりに蹴りを入れたり殴ったりそれでも

 

  立ってるだけの仕事・・

 

  ゴミ「俺なんでここで働いてるんやろ~」

 

  そんな日々が過ぎた・・

 

 掃除と立ってるだけの日々・・

 

  そんなある日・・トイレ掃除をしていた・

 

  先輩の天才と言われる井上と後輩が来た

 

 便座を掃除してるゴミは気づかなかった

 

   ゴミ「なんか頭から生温かい液体が・・」

 

 上を見上げると井上がおしっこをかけていた・・

 

 さすがに・・「井上!!何すんねん~」と

 

 叫ぶと・・鼻に蹴りを入れられ・・鼻血が飛んだ~

 

 5人くらいに蹴られていた・・

 

 あかん!!なんぼなんでもしんぼうできへん

 

 こんなん・・職場やない・・

 

 立ち上がって井上を殴ろうとシャツをつかんだ瞬間

 

 そこに・・チーフの西田が来た

 

 「おまえら・・何してるねん!!」

 

 「こら井上!!」

 

 チーフの西田はすぐに理解できた

 

 赤と黄色の混じった白衣を着たゴミに・・

 

 だがかける言葉が見つからなかった・・

 

  ゴミ「チーフすみません。俺・・」

 

 俺勘違いして・・ほんま・・掃除して転んで

 

 そしたら・・井上さんがおしっこして・・俺かかって

 

 「井上さん~俺~ゴミやし・・便器じゃないし・・ははっは~(笑」

 

  「でも・・便器みたいなもんやし・・いや~それ以下やし・・(笑」

 

 「 俺・・なんもできないし・・すいません・・ほんと・・」

 

 

 西田「ゴミ・・ええんか・・それで・・親方に言うて・・」

 

  「いや~さすがに・黙ってられへん」

 

 ゴミ「 チーフ・・俺・・約束したんです。こんな大きな素直な目をした

 

 子供たちに・・俺・・ここのてっぺんになるって・・」

 

 

  「あの子ら・・俺の事ヒーローって言ってくれたんです。

 

  「嬉しかった~生まれて初めて認められた~っていうか

 

  信じてもらえたって・・だから・・俺ここにいたいんです。」

 

 「そして・・親方・・笑顔にするって・・だから・・誰にも・・言わないでください」

 

 そのまま倒れこんだ・・

 

 西田「お前・・」

 

 もう西田はいてもたってもいられなかった・・

 

  自分が辞めるつもりで・・親方の所へ・・

 

  親方の部屋につくと・・

 

  付き人「親方が・・今度のホテルの料理コンテスト

 

  ゴミと井上を出すそうです。」

 

 

  で・・井上よりゴミが下ならクビにするそうです。

 

  ゴミにそう伝えるように・・」

 

 西田「おやっさん・・それはひどすぎる・・

 

  涙ながらに「なんでそんな冷たいねん!!ゴミはあんた信じて

 

 

     「ついてきたんちゃうの・・何したん・・あいつ」

 

  「庖丁ももってないゴミに何ができるん~」

 

   付き人「西田!!誰に口きいとんねん・・」

 

 西田「親方は何を考えてるんやろ~」

 

 

   井上軍団「おいおい聞いたゴミ・・子供たちの為って

 

  「ここのてっぺんって・・はははは笑」

 

 井上「お前ら・・ぬかれんぞ・・ゴミに・・」

 

  「普通辞めるやろ・・ションベンかけられても続く思い・・」

 

 

  「そんなもんあるか・・そんな思いって存在するんやったら・・」

 

 

  「おまえら・・プライドとか・・普通あるやろ・・あいつは自分でゴミ

 

  って認めるんやぞ・・便器でもいいんやぞ・・」

 

 西田「そんな事伝えられへん・・クビなんて・・」

 

 ゴミ「今度大会ださてもらう事は嬉しい~やっぱ親方は

 

 あの俺のやまスペシャルを気にいったんや・・」

 

 「庖丁もないし・・そうや・・エアー皮むき練習や・・」

 

 それから毎晩夜中・・庖丁なしで皮をむく練習とかイメージで仕事した

 

 そうや・・そうや・・そういう事や・・

 

 

 それから・・立ってるだけの仕事中・・集中してみんなの動きを見た

 

  ソースの作り方・・野菜の切り方・・すべて頭入れようと

 

 必死に見た・・

 

 その晩それをイメージして手だけで練習してイメージした

 

 そんな日々が楽しかった・・

 

  洗い場の食器は・・すべて味見しなように・・お客様の食べ残し

 

 皿についたソースすべて洗剤がかかっていた

 

  それでもなめた・・洗剤の味しかしなかった

 

  何でも口に入れた洗剤の味しかしなかったが・・

 

  そんなある日・・八百屋の配達のまっさんが・・

 

 まっさん「ゴミちゃん~毎日なにやってるん~

 

  そのダンス」

 

 

 ゴミ「エアーシャトー剥きや~」

 

 ゴミ「庖丁も野菜もないから・・イメージで」

 

 まっさん「なんか病的で怖いわ~俺、明日からあかんジャガイモとか

 

 もってくるわ~

 

 ゴミ「ありがとう~ほんま・・ありがとう」

 

  そんなんで泣いたらあかんで・・ゴミにゴミあげるだけやから・・

 

  そして・・

 

  次の日・・

 

  ゴミ捨て場で・・

 

 うゎ~ペティナイフ捨ててある・・うゎ~まじ・・

 

  これで練習できる・・大会に向けて・・

 

  俺ってやっぱ・・つきすぎる男やわ~強運やわ~

 

  よし!!頑張ろう~

 

  厨房にて・・

竹内補佐「あれ~チーフ??ペティナイフ新しいのにしたんですか~」

 

  西田「あっうん」

 

 竹内補佐「あのペティーあんなに大事にしてたのに・・」

 

  ではでは